2020年9月にイギリスから日本に一時帰国しました。一時帰国前の事前準備、空港や機内の様子、自粛中の様子について簡単に紹介したいと思います。
航空券の手配
今回はリスクを抑えるために直行便を選びました(通常時は安い乗り換えありのチケットを買います)。
飛行機内での感染はほんとんど心配していませんが、経由地でコロナ感染者が急増した場合など、飛行機が飛ばなくなる、日本またはイギリスで厳格な隔離義務が発生する可能性があるかもと思ったので、そのようなリスクを避けるために直行便を選択しました。
チケットはANAの直行便往復エコノミーで858ポンドでした。値段は普段と同じぐらいか、少し安い程度でした。
これはイギリスに帰国時に知ったことですが、私が帰国した段階では幾つかのヨーロッパの国(フランス、スペインなど)を経由していたらイギリスで14日間の隔離の対象になるところでした。
直行便にしておいてよかったと思っています。日本からの直行便であれば隔離義務はありません。
日本の14泊分のホテルとホテルまでの移動手段の手配
ホテルをネットで調べた限りでは、値段はかなり安く、空室も相当数あるようでした。良い感じのAirbnb(キッチン、調理器具、風呂トイレ別、仕事ができる机、ドラム式洗濯機、レンタル自転車あり)が一泊3200円(清掃、サービス料込)が見つかったので、宿はそこに決めました。
しかし、困ったことにキャンセル時の返金は清掃料のみとなっており、空港到着時の検査で万が一陽性になるとホテル代が無駄になります。なので、ホテルは検査後に予約することにしました。
検査後のホテル予約に関しては事前に厚生労働省のコールセンターで確認しましたが、検査後の予約でOKと言われ、実際に検査後の予約で問題ありませんでした。
ホテルまでの移動手段にはハイヤーを使いましたが、こちらは陽性時のキャンセル等にも対応していましたので、出発前に予約しました。
ホテルの予約に関する補足情報ですが、厚生労働省のコールセンターによると宿泊先に海外からの一時帰国ですと言う必要はないそうです。
私は事前に確認を取りましたが、即答で問題ないと言われました。現状、都内の宿泊施設は、宿泊者が少なすぎて、かなり困っているようなので、海外からの一時帰国者でも問題なく受け入れてくれると思います。
自粛期間中に宿泊施設の変更も可能です(但し公共交通機関は使用できません)。
これは到着するまで知りませんでしたが、一時帰国者用の巡回バスがあるらしく、羽田空港からですと、蒲田、大森、品川などに無料の巡回バスが出ています。なので、それらのエリアのホテルを選べば移動手段を手配する必要はありません。
ヒースロー空港への移動
出発当日、普通に電車でヒースロー空港に行きましたが、電車はかなり空いていました。マスクは必須です。マスクを付けていない人が駅員に注意されていました。
ヒースロー空港
チェックインと出国
空港は通常時と比べると人の数はかなり少なかったです。
便数が通常より非常に少ないです。チェックイン、出国に関しては普段とほとんど同じですが、空いているので、すべてがスムースでした。
空港内のお店
お店は半分ぐらいは開いていた印象です。
搭乗
行列なし。優先搭乗もありませんでした。
離陸
ヒースローではいつも飛行機が離陸待ちの行列を作っていて、ゲートを離れてから離陸まで30分から1時間程度、待つことが普通ですが、今回はそのような行列はなく、ボーディングゲートを離れたら5-10分ぐらいで離陸して驚きました。
飛行機内
まず、飛行機はかなり空いていました。登場率は10%以下だったと思います。お陰様でエコノミーの3つのシートを使ってフルフラットにして眠ることができました。
前後の席も空いていました。乗客はほぼ日本人だけでした(外国人に見える方々は日本人の家族と移動していたと思います。乗り換えの人もいたかもしれません。)。
日本が入国を制限しているので仕方ありません。
CAさんはマスク手袋着用、トイレなどを頻繁に清掃しているようでした。機内サービスは通常とほぼ変わりなかったと思います。
機内食はいつもと同様で、アイスクリームも出ました。通常よりかなり空いていたので、全てのサービスが迅速でした。
機内で色々な書類を書く必要があります(連絡先、滞在先のホテル、ホテルまでの移動手段など)。
羽田空港
到着
飛行機内で長時間待つのかと思いましたが、到着便も少なく乗客も少ないので直ぐに降りることができました。
検査
検査は唾液を使った検査になっており、結果は一時間程度で出ました。結果は陰性でした。
ホテル(Airbnb)の手配とホテルへの移動
検査結果判明後にAirbnbをスマホで予約してハイヤーで空港からAirbnbに移動しました。
Airbnbのチェックイン
Airbnbのカギの受け取りは、郵便ポスト経由だったので、人と合わず行うことが出来ました。
部屋は非常に良かったです。
外出禁止?それとも外出自粛?
政府から要請されていることは外出禁止というよりは外出自粛が正しいと思います。
実際に制限されることは
- 公共交通機関の使用
- 不要不急の外出
OKなこと
- 不要不急ではない外出。コンビニ、スーパー、薬局等に生活に必要なもの(食料品、医薬品など)を買いに行くことは問題ありません。ただし外出する際は必ずマスクをつけて、公共交通機関を使ってはいけません
- 通院も病院がOKを出せばOKのようです。私は歯に若干の痛みがあったため、かかりつけの歯医者に行きました。事前に歯医者の許可を貰って、移動にはレンタル自転車を使いました。
今の時期に日本に行くことは控えるべきか?
今、日本に行くことを躊躇している人もいるかも知れませんが、私の考えでは、行きたければ行ったほうが良いと思います。
私は海外からではできない手続きや仕事があったために一時帰国しましたが(冬に再び問題が深刻化して帰国が難しくなる可能性も考慮しました)、休暇で日本に行くことも全然問題ないと思います。
入国時に日本に来た理由を聞かれることもありません。
今回の日本への旅行は、ある意味、最も快適な日本への旅行となりました。
飛行機が空いていたのでエコノミークラスでも3-4席を独占して横になって眠ることができました。
ホテルも激安で、普段であれば1万円するようなホテルでも3000円程度で宿泊可能でした。
現在、日本でも出張が激減しているため、ビジネス街のホテルが非常に安くなっています。
普段行列が出来ているような店でもほぼ行列無しで入ることが出来ます。14日間の自粛後に人気の寿司屋やラーメン屋などにも行きましたがほとんど行列なしで入店できました。
日本でもショップやレストランが大量に潰れています。また、新宿や秋葉原のヤマダ電機も閉店していたり日本経済も大変なことになっています。
日本に旅行すれば、日本の航空会社、ホテル業界、小売業界の助けになると思いますので遠慮なく日本に行ったほうが良いと思います。
こういう考えは不謹慎かもしれませんが、いいホテルも値段が安くなっているのでこういう機会に良いホテルに宿泊するのもありかもしれません。それがホテル業界と日本経済の助けになると思います。
但し感染症対策は万全にして行きましょう。
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